気象予報士試験 第48回 実技1問2(3)①独自答案構成
こんにちは。
前問の問2(1)(2)では二つの低気圧について穴埋め問題や作図の問題を解いて動きや盛衰を捉えてきました。
今回では、九州の南岸の低気圧について盛衰する理由が①②で分かれて問われています。
①は低気圧と500h Paのトラフとの関係を三十字以内で述べよという問題です。
この問題でまずやり始めることは、トラフが現段階で解析できていないので、12時間後、24時間後、36時間後の500h Paトラフの位置をそれぞれ解析することです。
ここで、トラフの解析の留意点について3つ列挙します。
負の渦度域にトラフは解析しない
等高度線の曲率の大きい部分に着目する
等高度線の曲率の大きな部分が不明瞭な時は、図に書かれている正渦度の値の高い領域に着目する
です。
図2〜4のトラフを解析し、トレーシングペーパーを利用しながら地上天気図の地上低気圧の位置を500hPa予想図に写すと、
地上低気圧の西側からトラフが迫ってきて、36時間後には地上低気圧にピッタリ重なることがわかります。
よって、解答としては
トラフが低気圧の西側から近づき、低気圧と結びつくため。(27字)
となります。
なかなか画像がないと伝わらないかもしれませんが、頭の中で思い描いてアウトプットできるようにあえて画像を添付していません。
気象予報士試験の過去問題は、過去10回分の問題が「一般財団法人 気象業務支援センター」にて掲載されていますので、ぜひそれらをご覧になりながら勉強に活用してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。