気象予報士試験 第56回 実技1問3(2)要点まとめ
こんにちは
まししょーです。
今回は、前回の続きで、穴埋め問題の本文中にあった下線部の「低気圧は、その後も発達が予想される。」の根拠について、図5におけるトラフの位置を地名または海域名により明らかにして45字程度で述べる問題です。24時間後以降も発達する予想なのはなぜなのかを考えていきます。
※気象予報士試験の過去問については一般財団法人 気象業務支援センターH Pにて掲載されていますので併せてご覧ください。
それではいきましょう!
図2で初期時刻の地上低気圧の中心を見てみると東シナ海に位置しており、これに対応する等高度線の曲率の大きい部分は中国東北区から渤海にかけて分布しています。
そして、24時間後ではこれらの関係がどのようになるかを図5で確認してみると、地上低気圧は北東に進んで近畿地方にあり、トラフは東に進んで日本海から朝鮮半島にかけてのびています。
ここで、設問を振り返るとまず、地上低気圧とトラフの関係性と24時間後の地名を答える必要があるので、上記をまとめると
朝鮮半島付近の500hPaのトラフが、地上の低気圧の北西側から東進して近づいてくる。(42字)
となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
気象予報士試験 第56回 実技1問3(1)①〜③
こんにちは
まししょーです。
今回は、図1、2、4、5を用いた穴埋め問題です。問題は⑥までありますが③までに絞っています。
※気象予報士試験の過去問については一般財団法人 気象業務支援センターH Pにて掲載されていますので併せてご覧ください。
それではいきましょう!
まずは①と②の海上強風警報に値する風速が北緯のどこからどこまでに分布しているのかを答えます。
海上強風警報というのは最大風速34ノット以上48ノット未満が発表基準となるので図5下の予想図で矢羽根に着目して35ノット〜45ノットを探します。
すると北緯31°から41°で分布してることがわかります。
次に③は、①②の分布から何海里の範囲で注意が必要かを考えます。
先ほどの北端と南端それぞれから地上低気圧まで図上で測ってみると、北端から地上低気圧までが長く25mmであることがわかります。
この25mmを海里に換算して375海里、問題の指示では50刻みとあるので400海里が正解になります。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
気象予報士試験 第56回 実技1問2(5)要点メモ
こんにちは
まししょーです。
今回は、前線の記入問題です。
※気象予報士試験の過去問については一般財団法人 気象業務支援センターH Pにて掲載されていますので併せてご覧ください。
それではいきましょう!
問題には図8を参考にしてとあるので、この図から解析していきます。
前線解析の際の留意点としては、等相当温位線の混んでいる部分の南縁です。
図4下の地上低気圧の中心を図8に転写し、南縁をなぞります。さらに図6下へ転写させ矛盾が無いかを確認します。
等温線でも線が混んでいる部分の南縁を解析していきます。そして、風向のシアーにも注意しましょう。矢羽根も考慮して調整します。
また、解答では、解答の枠線までのびているものとするとあるので指示通り書きましょう。
最後は、前線記号を忘れずにつけて解答の完成です。
このような問題は実際に手を動かして解いてみるとより一層理解が深まると思います。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
気象予報士試験 第56回 実技1問2(4)要点メモ
こんにちは
まししょーです。
今回は、24時間後の東シナ海の地上の低気圧中心と、これに関連する500hPaの強風軸との位置関係を35字で記述する問題です。
※気象予報士試験の過去問については一般財団法人 気象業務支援センターH Pにて掲載されていますので併せてご覧ください。
それではいきましょう!
まずは、24時間後における500hPa強風軸を把握していきます。活用する図は図5上です。
強風軸は渦度0線という正渦度域と負渦度域の境界のことであり、この部分を着目することになります。
次に、図5上で解析した強風軸を図5下で予想される地上低気圧の中心位置を転写すると、地上低気圧の中心は500hPaの強風軸に対して高緯度側に位置していることがわかります。
よって、地上低気圧の中心は、500hPaの強風軸の高緯度側に位置している。(31字)ということになります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
気象予報士試験 第56回 実技1問2(3)要点メモ
こんにちは
まししょーです。
今回は、記述の問題で地上低気圧の中心から300kmの範囲内において12時間後および24時間後の700hPaの乾燥域が、中心に対してどのような位置に分布しているかを述べます。
※気象予報士試験の過去問については一般財団法人 気象業務支援センターH Pにて掲載されていますので併せてご覧ください。
それではいきましょう!
まずは、図4下の地上低気圧の中心位置を図6上に転写します。次に、300kmの範囲を実際にコンパスなどで囲んでみます。
この時に緯度10°が約1100km、図上で40mmだということを覚えていると、300kmはその3分の1ぐらいになるので13mmを半径としてすぐに円を描くことができます。
作図を目印に、記述すると
中心の南とその南西にかけて広がっている。(20字)ということがわかります。
24時間後も上記の12時間後と同じような手順で図5下の地上低気圧の中心を図7上に転写して円を描くと、
中心の南側に広がっている。(13字)ということがわかります。
最後までお読みいただきありがとうございました。