気象予報士試験 第48回 実技1問2(3)②独自答案構成
こんにちは。
今回は、前回に引き続き問2(3)です。
今回はその中の②についてまとめていきたいと思います。
②では、12時間後における850h Paの風向・風速および温度移流の状況について質問されています。
温度移流がわからなければ解けないのでおさらいしておきましょう。
温度移流とは、簡単に言えば高温側から低温側へ空気が流れる、もしくはその逆のことを言います。
風が吹いて温度が変わるときに温度移流があると表現したりします。
この温度移流の強さを決定づける要素が
温度傾度と等温線に直行する風速の成分です。
この問題では、
温度傾度については等温線の混み具合で、
風速の成分については図5で風向と風速を読み取って解析していきます。
これをもとに解析すると低気圧側の前面に強い暖気移流、後面に強い寒気移流が予測されることがわかります。
しかし、②では①と違い、記述に必要な字数が60字になっているためこれだけの情報では説明不足になってしまいます。
つまり、温度移流についてだけでなくその風向風速の具体的な情報も含んだ解答が求められているということになります。
12時間後の予想低気圧の位置に注目すると、40〜45ktの南南西の矢羽と25〜30ktの北西の矢羽が確認できます。
よって答えは、
低気圧の東側では40〜45ノットの南南西の風による暖気移流、西側では25〜30ノットの北西による寒気移流が予測されるため。(57字)
です。
気象予報士試験の過去問題は、過去10回分の問題が「一般財団法人 気象業務支援センター」にて掲載されていますので、ぜひそれらをご覧になりながら勉強に活用してください。
最後までお読みいただきありがとうございました。