気象予報士試験 第56回実技2問3(2)答案構成
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で解析した(ア)の3地点での気象要素の時系列図をもとに(イ)(ウ)を観測した地点においてシアーラインを通過した時刻を答える問題。
(ア)での解析でヒントになるのは前問⑥⑦⑧⑨の文
基本的に(ア)で捉えた特徴が見られる部分に注目する。
さまざまな要素からシアーラインを通過した時刻を答えられるが、問題文の但し書きには『要素により通過時刻が異なる場合は風向の変化による時刻を答えよ』とあるので風向について着目する。
(ア)では、風向がWに大きく変化するグラフの動きが見られた。
(イ)でも風向がWに大きく変化する点があり、そこの縦軸を読み取る。
(ウ)でも風向から読み取りたいのだが、(ア)(イ)に比べて大きな変化が見られない。そこでそれ以外の要素から読み取って答えていかなければならない。
気温では9:40〜10:00
海面気圧では9:20〜10:00
降水では9:40〜10:30で大きな変化がある。
つまり風向では9:20〜9:30あたりでシアーラインの通過が考えられる。
(ア)で解析したことに倣って他の2地点を答えていく段階的な問題。学習としてかなり活躍する問題なのではないだろうか。
※気象予報士試験の過去問は一般財団法人気象業務支援センターのHPにて掲載されています。