気象予報士試験 第55回 実技2問2(2)独自答案構成
こんにちは
まししょーです。
今回は、図7の850hPa面の気温と風について、初期時刻の黄海付近における地上低気圧の中心付近の温度移流と24時間後の九州の南東海上に予想されている地上低気圧の中心付近の温度移流の特徴を比較したとき、図7の地上低気圧の中心付近に対応する850hPaの温度移流の特徴を図1の黄海の低気圧中心付近に対応する850hPaの温度移流の特徴と比較して25時程度で述べよという問題です。
※気象予報士試験の過去問については一般財団法人 気象業務支援センターH Pにて掲載されていますので併せてご覧ください。
それではいきましょう!
まず温度移流が強くなる時の特徴について押さえておきましょう。
温度傾度が大きい
等温線に直交する風速が大きい
の二つが挙げられます。
図7に初期時刻と24時間後の地上低気圧中心をトレーシングペーパーで転写するとわかりやすいかと思います。
まず初期時刻では、温度傾度が小さく、風速も直交するとは言い切れませんし、寒気移流は風速が5ノットと弱いです。つまり移流は明瞭ではないことがわかります。
一方24時間後では、こちらも温度傾度が小さいですが、中心の北東、南西ではともに15ノットがほとんど直交しており、暖気・寒気移流ともに初期時刻よりも明瞭であることがわかります。
よって
暖気移流・寒気移流共に黄海の低気圧より明瞭である。(25字)
となります。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。