まししょーの向上日記

気象予報士試験合格への道

気象予報士試験 第53回 実技2問3(1)③ 独自答案構成

こんにちは

 

まししょーです

 

今回は、今までのような設問の誘導で答えられる部分が少なく、個人の実力が問われるような難しめの問題です。

 

60字程度の記述ですが、これ以上の字数で答えさせられることはほとんどないので、これがマスターできれば記述は怖くありません。

 

それではいきましょう!

 

今回の設問は、図7の下で予想されている関東の東海上の低気圧について、図1で示されている佐渡付近の低気圧の移動方向と移動速度では12時間後の位置に達しないことから、気圧分布の特徴で等圧線の値と低気圧の発生状況に言及して60字程度で述べよ、という問題です。

 

図1の佐渡付近の低気圧は問1(1)で考察した通り、10ノットで南東に進んでいます。しかし、この速さでは12時間後に関東の東海上に達しません。

 

次に、問3(1)の考察では、低気圧の発達が終わり、衰弱期を迎えつつあることがわかります。

 

さらに、この問題には低気圧の予兆や低気圧の発生という表現がされており、新たな低気圧が発生するヒントになっているような言い回しです。

 

これら3つの理由から、関東の東海上の低気圧は初期時刻から移動してきたものではなく、新たに発生したものではないかと見当がつきます。

 

図1を改めて見てみますと、低気圧を取り囲んでいる1008hPaの等圧線の領域が関東の東海に向かって広がっています。

 

また、図7の上と下をの低気圧の中心の位置関係を照らし合わせると図7上が低気圧中心より西側に予想されているため、極大値の相性が良いこともわかります。

 

よって、1008hPaの等圧線で囲まれた領域が低気圧中心の南東側に広がり、関東の沿岸付近に新たな低気圧が発生しかけている。(57字)

 

となります。

 

今回は今までの設問から伏線を回収して回答するような問題でした。この伏線回収の楽しさを実感できると試験勉強の本当の楽しさを味わえるような気がします。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。