気象予報士試験 2022年7月10日復習用まとめノート
高積雲は、厚みを増す前は太陽がぼんやり透けて見えることがあるが、巻層雲とは異なり暈は見られない。さらに厚みが増し、温暖前線の北側でしっかりと降水をもたらす雲が乱層雲である。
大気境界層内では動径速度が最大であり、地表面付近の摩擦の収束が大きい。これは、より多くの暖湿気を中心に集めることになり、上昇、凝結してさらに大量の潜熱を放出することにつながる。つまり、台風をより発達させる。
中緯度帯など鉛直シアーが大きい環境では、台風特有の暖気核構造が崩れやすく、台風の形成に不都合である。
人間活動によって増加した主な温室効果ガスは、化石燃料由来の二酸化炭素が約65%、森林現象や土地利用の変化による二酸化炭素が約11%と、地球温暖化に影響を及ぼす温室効果ガスは二酸化炭素だけで7割以上を占める
海面水位の上昇は、1901年から2010年の110年の間で19cm程度上昇したと見積もられている
日本の気温上昇は地球温暖化による気温の上昇率が比較的大きい北半球の中緯度に位置しているためと考えられている
業務改善命令違反は、30万円以下の罰金
水防警報をしなければならないのは、国土交通大臣
同時に2種類以上の天気に該当する場合には、種類番号の大きいものを一つ選ぶ
自動観測による雷の観測は、気象台等から約40kmの範囲を対象として、雷監視システム(LIDEN)による観測結果と気象レーダー観測による大流セルの情報を組み合わせて雷の有無を自動判別している
感雨器は雨量計では観測できない弱い雨も観測できるが、自動観測において判別される降水現象は、雨、みぞれ、雪の3種類のみである
数値予報モデルは、直前の数値予報モデルの予報値を第一推定値として解析値を求め、実行される
接地逆転層のような鉛直方向の急激な不連続は、データ同化において必ず不連続になっている高度のデータが利用されるわけではないので、観測データが確実に初期値に反映されるとは限らない
対流圏中層に相当する500hPa面は、鉛直運動が強く、非発散層であるため、その等圧面を移動する渦度は時間変化が小さく、強風軸の流れに沿って移動する
正渦度移流域は、時間と共に正渦度が増大する領域で、一般にトラフの全面に位置する
正渦度極大域はトラフと対応がよい
850hPa面の相当温位予想図では、空気塊に含まれる水蒸気が全て凝結して放出されてもその物理量が保存されるため、乾燥した気団や湿潤な気団に対しても有効であり、その移流の様子を把握することができる
カタ型寒冷前線は、強い寒気移流によるものではなく、中上層の相対的に乾燥した空気(低相当温位)が地上前線を追い越すような風速で下降しながら流入する構造を持った前線
アウターバンド(外側降雨帯)とは、台風の外側おおよそ200km〜600kmのところにある帯状の降雨帯
スパイラルバンドとは、発達した対流雲列が、螺旋状に台風の中心に向かう降水帯
壁雲は、中心付近の濃密な積乱雲を伴う強い降水帯に対応しているため、連続的に強い雨が降り、暴雨風も伴うため警戒が必要
府県週間天気予報の降水確率は、20km格子の確率値を対象区域内で平均した値を10%単位で発表している
大雨警報(土砂災害)や注意報の土壌雨量指数基準は、総務省が定めた地域メッシュ(約1km四方)毎に設定されている
大雨警報(土砂災害)の危険度分布において[非常に危険]が出現した場合は、土壌雨量指数等の予測値が2時間先までに土砂災害警戒情報の判断基準に達すると予想されている状況
[極めて危険]が出現した場合は、土壌雨量指数等の実況地が土砂災害警戒情報の判断基準に達している
高解像度降水ナウキャストでは、数値予報による降水予測は用いられていない
バイアススコアは、実況「あり」の事例数に対する、予報「あり」の事例数の比で、値が1より小さいほど予報「あり」の頻度が過小、1より大きいほど過大
平均500hPa高度・平年偏差図は、長期予報で対象とする大規模な大気の流れを把握することができ、偏差からは地上付近の気温偏差も推測できる
200hPa流線関数と平年偏差図は、熱帯の循環場とその中・高緯度への影響を把握するために用いられる
200hPa速度ポテンシャル時系列図は、熱帯域の対流圏上層での大規模な発散の推移を示すもので、熱帯域の季節内振動(MJO)の監視に用いられる
ショワルター安定指数(SSI)は、一般的に850hPaの高度にある空気塊を断熱的に500hPaの高度まで持ち上げたときに、実際の500hPaにおける空気の温度から、その持ち上げた空気の温度を差し引いた値のこと
正の時は持ち上げた空気のほうが低音で空気密度が大きく下降しようとするために安定
逆に負は不安定
SSIが3より低ければ雷雨の可能性がある
飽和水蒸気圧の値は、温度のみで決定するため、圧力を変えても水の凝結は起きない
観測値→品質管理→データ同化→解析値→初期値化→初期値→数値計算→予報値→天気翻訳→ガイダンス
霰は、氷晶と過冷却水滴の衝突併合によって形成、形成に雪と同じく湿度も関係する
放射エネルギーは距離の2乗に反比例して距離とともに減少
客観解析を経た解析値を初期値化した初期値は実況監視資料としても用いられる
実況監視資料は風と気温について毎正時に5km格子で解析を行い、毎正時から約30分後
に配信される
ウィンドプロファイラは3〜6kmの範囲で観測できる
大気が乾燥している時は観測可能高度が低くなる
降水時には降水粒子により電波が強く散乱されるため高度の高い観測が可能
代表的な雨粒の大きさは半径約1mm
釣り合いの式
mg=6πrηV
代表的な雲粒(10μm)の終端速度は約1cm /s
100μmで30cm /s、代表的な雨粒(1mm)で約4m /s
パラメタリゼーションは
放射
水の相変化
大気境界層
地表面
山岳による影響
都道府県知事が高潮警報を行おうとする場合でも、気象庁長官の許可が必要
温暖型閉塞前線は「入」
寒冷型閉塞前線は「人」