気象予報士試験 第56回 実技1問2(5)
こんにちは。
まししょーです。
今回は、第56回試験実技第1部唯一の作図問題です。作図というと難しい印象を持たれるかもしれませんが、今回は基本的なことを確実にこなして得点できる問題ですので、想像よりは難しくないかと思います。
それではいきましょう!
問題文にある通り、図8を参考にして、図6(下)の850hPaにおける温暖前線および寒冷前線を解答欄に記入していきます。
図8では850hPa面における予想図なので地上低気圧の位置がわかりません。まずは、図4(下)の地上低気圧の中心位置を転写します。
ここを中心として寒冷前線と温暖前線を延ばして書き込んでいきます。
図8で解析する時のポイントは、相当温位線の密集部分の南側の暖気側に解析することです。
そして図8の解析した前線を図6に転写していきます。トレーシングペーパーの出番ですね。
図6で解析するときのポイントは風向シアーを考慮することです。イメージとしては相当温位線が地上低気圧の中心から離れていくほど動きやすく、風によって曲がってしまうといった感じでしょうか。
ふりこをイメージするとわかりやすいかもしれません。吊り糸の根元の部分に息を吹きかけてもびくともしませんが、ふりこの先端部分に息を吹きかけると揺れやすいですよね。
そして、解答では「前線は解答図の枠線まで伸びているものとする。」とあるのでこれまでの解析を踏まえて、指示に従って描くと、
このようになります。
前線記号を忘れないように気をつけてくださいね。今回の問題は前線解析として基本的なことを問われているのでこの問題とともに基礎的なスキルを身につけていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。