気象予報士試験 第56回 実技1問2(4)
こんにちは。
まししょーです。
今回は、24時間後の地上低気圧の中心とこれに関連する500hPaの強風軸の位置関係を35字で程度で述べるという、これもまた記述の問題です。
それではいきましょう!
まずは、500hPaの強風軸を読み取れなければ始まりません。
ここで着目する図は図5(上)になります。
今回は矢羽根が予想図上にありませんので、直接的に風を読み取ることができません。
それではどうするのかと言いますと、「渦度0線」という一般知識が必要になってきます。これは、正渦度域と負渦度域の境界線の渦度が0となる部分を指し、この渦度0線は強風軸に対応しています。
この予想図上での強風軸は、簡単に表現すれば網掛け域と白抜き域の比較的まっすぐ伸びた境界線なります。
この強風軸と、地上低気圧の中心の関係を記述するので図5(下)と照らし合わせながら考えると、
正解は、地上低気圧の中心は、500hPaの強風軸の北側に位置している。
となります。
この問題は一般知識も抑えられる問題となっており、復習もできますし、一般知識がどのように活用されるのか具体的にわかるので、一般知識の記憶の定着を促してくれる問題だったのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。