気象予報士試験 第53回 実技2問3(1)② 独自答案構成
こんにちは
まししょーです。
今回は、前問で解析した渦度の12時間後の推移を答えます。
前回の記事を載せておきますので、理解向上のために一読するのをお勧めします。
それではいきましょう!
この問題では、初期時刻の渦度解析図である図5と12時間後の渦度解析図である図7を照らし合わせていきます。
問題については一般財団法人気象予報業業務支援センターHPに掲載されていますので、併せてご覧ください。
まず、12時間後の渦度が図上のどの位置にあるかを把握する必要があります。
偏西風の影響で大抵は初期時刻から東へ進んでいます。初期時刻で129だったのでその数値前後に着目すると、図7の上より141が記入されているのがわかります。これが12時間後の渦度です。
よって、設問より18日21時における予想位置の緯度と経度は、
北緯37°東経143°が答えです。
次に、初期時刻18日9時から18日21時に予想される移動の速さですが、図上の距離を定規で測ると16mm、緯度10°の距離は37mmでこれが実際の600海里になるので、比の計算を用いいて求めると、
37:16=600:X ←外側と内側を掛け算
37X=96000 ←両辺を37で割る
X≒259(海里)
この距離を12時間で移動するので、
259➗12≒22(ノット)となります。
最後に東経140°を通過する時刻を求めます。先ほどと同じ日の計算を使います。
初期時刻から東経140°までの図上の距離を定規で測ると6mmで、
これを活用し12時間で16mm進んだこととY時間で6mm進んだことを対応させて比の計算式をたてます。
16:6=12:Y
Y=4.5≒5
初期時刻から約5時間後に東経140°を通過するので、解答の指示より18日14時が答えとなります。
今回は以上になります。暗記すべきところはやはり緯度10°分の距離が600海里であることです。距離がわからなければ移動する速さも求められません。
最後までお読みいただきありがとうございました。